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自主避難の現実・・・

離れ離れになる家族

 

私たちは避難の現場に3年にわたり携わって来ました。郡山駅、福島駅で家族と待ち合わせをし、バスに乗り仙台港へ、仙台港から15時間をかけて苫小牧港 へ。そこからさらにバスで札幌の避難先住宅への同行をしてきました。どれもこれも厳しい現実ではありますが、中でも駅前の光景は胸に突き刺さったままで す。見送るおじいちゃん、おばあちゃんがいます。2重生活を支えるためほとんどの父親は被災地に一人残ります。避難当日、小さな我が子を胸に抱き、何度も 「この子をお願いします」と頭を下げる父親の姿を忘れる事が出来ません。

 

子どもたちに

パパを届けたい

被災県に一人残る父親が避難先の家族へ会いに行くための交通費支援「パパに会いたいプロジェクト」を3年前よりスタートさせました。我が子に会う事が出来ないパパが居ます。避難先でママは我が子を必死に守っています。パパに甘える事が出来ない子どもたちが居ます。苦境からドロップアウトしてしまうご家族も居ます。私自身も小さな子を持つ親として、他人ごとで済ますことの出来ない現場に幾度も立ち会い自分の事として考えるのです。自主避難者に対する国の支援は自動車での高速代無料のみです。おかしいと思いませんか?原発事故に精神的な不安を抱えて当たり前では無いでしょうか?そこに留まる事を強要され、帰還を促され、住宅の支援がいつまで続くのかわからない中、安定した生活もままならず、家族の時間を奪われ、それでも我が子を守りたいという気持ちだけを支えに生活してらっしゃる方が大勢います。それはほんのひとときかも知れませんが、夏休みを、クリマスマスを、正月を、誕生日を・・・家族の時間を過ごせるよう、皆さまの力を貸して欲しいのです。

 

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